(コンスタンチン・ソモフ 『ノーソワの肖像』 1910-1911)
この絵の被写体が身に着けているのは、革命前にラマノワがデザインしたドレスである。
ラマノワは、「女性の身体をコルセットから解放したデザイナー」として有名なフランス人ポール・ポワレと親交があった。1880年代にパリに留学したとき知り合ったのだが、ポワレのほうも1912年にロシアを訪れ旧交を温めている。
面白いことに、ロシアでは1890年代より「ジャポニスム」に似た現象が起こったが、ファッション界でも日露戦争の頃に日本の影響が見られた。それ はキモノの裁ち方を取り入れることなどに現れたというが、1910年代末にデザインされた下のような作品を見ると、ポワレの影響とジャポニスムの両方が絡 みあっているのではないかと思えてくる。